
幌尻岳往復ルートのご案内
日高山脈の最高峰・幌尻岳への1泊2日トレッキングルートの概要
出発地点の奥幌尻橋(シャトルバス乗降場)から額平川(ぬかびらがわ)を遡行して幌尻山荘で一泊し、翌朝に山頂を目指す大定番ルート。
・ ルート概要(距離と標高差)
- 歩行距離:往復 約25.7〜28km
奥幌尻橋から林道と沢歩きを経て山荘までアプローチし、そこから山頂を往復する非常に長大なルートです。
- 標高差:約1,533〜1,570m(累積標高差 約2,180〜2,400m以上)
標高約500m付近の出発地点から、標高2,052mの幌尻岳山頂を目指します。道中のアップダウンを含めると実際に登る標高差は2,000mを大きく超え、1泊2日でも体力を極めて大きく消耗するハードな行程となります。
・ 見どころ
- 手つかずの自然とダイナミックな沢歩き
地形図を見ると、額平川に沿って「一ノ沢」から「五ノ沢」まで、水線(川)と登山道が何度も交差しているのがわかります。日高山脈ならではの野性味あふれる自然の中、透き通った沢の音を聞きながら進む大冒険が楽しめます。
- 稜線からのパノラマと美しい氷河地形
急登を終えて稜線(標高1,829m地点付近)に出ると視界が一気に開けます。山頂付近からは、地形図にも記載されている「七ツ沼カール」や「戸蔦別岳(とったべつだけ)」など、氷河期に削られてできた雄大で美しいカール地形(圏谷)を見下ろす絶景が広がっています。

・ 歩行時の注意点
- 十数回に及ぶ「渡渉(としょう)」と増水リスク
奥幌尻橋から山荘までのアプローチでは、川の中を直接歩いて渡る「渡渉」が十数回連続します。苔むした岩で滑りやすいだけでなく、雨天時や雨上がりは急激な増水により通行不可(行動中止)となるリスクが常に伴うため、天候の判断と足元の確実な確保が命綱となります。
- 幌尻山荘直後からの「胸突き八丁」の急登
地形図を見ると、幌尻山荘のすぐ横から山頂へ向かう尾根筋の等高線が、黒く潰れるほど非常に密になっています。ここは山荘から標高差で約1,090mを一気に登り詰める最大の難所です。朝一番の冷えた体には特にこたえるため、ペースを抑え、こまめに休憩を取りながら確実に登りましょう。
実際のガイドの際には、安全のため渡渉用の沢靴(またはフェルト底の靴)の準備や履き替えのタイミング、またヒグマの生息密度が極めて高いエリアであるためのクマ対策(音出しなど)について、ご案内いたします。
ガイドの予約については、まずはお問い合わせください。